フロントガラス交換や飛び石キズの修理に保険は使えるのか?

「フロントガラスに飛び石キズができてしまったけど、修理や交換に保険を使うことはできるのだろうか」 このような悩みをお持ちではないでしょうか?

 

不意にフロントガラスに傷がついてしまった場合、修理をするか交換をするか迷ってしまいますよね。 また、その傷の修理やフロントガラスの交換に自動車保険が適用できるのかどうか心配に思われるかもしれません。

 

結論から言ってしまえば、フロントガラスの傷リペアや交換を実施する場合でも車両保険を使うことは可能です。 この記事では、 フロントガラスに傷がついて修理が必要な場合やガラス交換が必要な場合に、保険を使うべきかどうかについて参考になる情報をご説明します。 保険のことがよく分からずに困っている方は、ぜひこの記事をご活用ください。

フロントガラスの交換や修理に保険は使用できるのか?

結論としては、フロントガラスの交換や修理に保険を使うことは可能です。たとえば飛び石やいたずらなどが原因でフロントガラスに傷がついてしまったり、派生してガラス割れ(交換が必要)となったような場合でも、補償対象となる車両保険に入っていれば保険金で修理費用や交換費用を賄うことができます。

たとえ走行中の飛び石キズやいたずらによるガラス傷や割れといったような原因や加害者が不明のようなケースでも、保険は使用することが可能です。

 

修理や交換に使用できる保険の種類

車両保険は大まかに分けて「補償範囲を限定した保険(保険料が安い)」と「幅広く補償してくれるもの(保険料が高い)」の2種類があります。

たとえば大手保険会社のソニー損保では「エコノミー型」と呼ばれるものと「一般型」と呼ばれる保険があります。エコノミー型とは補償範囲を限定することで保険料を安く抑えたものです。一般型は補償範囲が広めでお値段がかかるものといえます。ほかにも自動車保険大手のチューリッヒの場合、「ワイドカバー型」「限定カバー型」といった名称となっています。

画像出展:ZURICHホームページ

保険会社によって名称は異なっていますが、大枠で理解するには【補償範囲はだいたい同じ】と考えていただいて結構です。

そして、飛び石などによるフロントガラスの傷はこのどちらでも補償対象内となっています。

修理費用、交換費用の相場

保険を使用するかどうかの判断は非常に重要です。その判断のためにも、まずはフロントガラスのキズ修理や交換にかかる費用について理解しましょう。

 

リペア・修理の目安費用

フロントガラスが傷ついた場合はその傷の大きさによっては修理可能です。傷がひどい場合はガラス交換が必要になります。おおよその目安として、傷が100円玉で隠れるくらいの大きさであれば修理可能なケースが大半です。さすがにそれ以上の大きさになるとガラス自体を交換しなければなりません。フロントガラスの修理代は1~1.5万円くらいが相場となります。もちろん車種や状態によってバラつきはあります。

 

ガラス交換の目安費用

一方、フロントガラスを交換するとなると費用がグンと上がり、相場感として5〜10万円程度の費用がかかります。これ位の額となると車両保険を使いたくなりますよね。

 

保険を使う場合の注意点

フロントガラスの交換や傷のリペアに保険を使うことができるというのはお分かりいただけたかと思います。しかし、実際に保険を使うかどうかはまた別問題となります。

ここでは保険を使う場合の注意点をいくつか解説します。

 

免責額に注意

保険を使うメリットはもちろん、「フロントガラス交換や修理の費用を保険で賄うことができる」ということです。特に金額が大きくなるフロントガラスの交換は保険で支払うことができれば金銭的負担の軽減は大きいでしょう。

ただし、ここで注意が必要です。

車両保険では、全額修理費用が負担されるとは限らないという点です。というのも保険のなかには免責金額があらかじめ決められているものもあるのです。免責金額とは保険加入者(あなた)が自己負担する金額のことを指します。

たとえば、ガラス交換費用全体が10万円、使用する保険で定められた免責金額が5万円ならば、交換費用のうち5万円は自己負担ということになります。このように必ずしも保険を使用すれば全額保険が賄ってくれるとは限りませんので注意してください。

 

保険等級が下がる

保険加入者ならば常識ともいえる等級について、あえて触れておきます。一般には等級制度と呼ばれていますが、正式にはノンフリート等級制度といいます。

無事故を継続するなど保険を使用しない或いは使用頻度・金額が低い場合は等級は次第に上がり(等級数字が大きり)、保険料の割引率が大きくなります。優等生ドライバーほど保険料が安くなるということです。逆に保険を使用するにつれて等級数字が小さくなり割引率も小さくなるため保険加入者の保険料は次第に高くなっていきます。

したがって、フロントガラスの交換や修理に保険を使用した場合、翌年の保険等級と割引率が下がり、保険料は高くなってしまうことになります。等級が下がると、当然その分ランニングコストである保険料の負担が大きくなりますので、保険を使用する前に必ず保険料の増額分を計算し、傷の大きさや免責金額によっては、車両保険をあえて使わないという選択肢も検討することをおすすめします。保険を使用することで目先の短期的な出費を抑えたばかりに長期のランニングコストが高くついてしまうようなことがないように十分注意してください。修理代金を自己負担した方が結果として負担額を安くできることもあるということを頭に入れておきましょう。

 

ノンフリート等級制度の改正

さらに、ここで注意しておきたいのがノンフリート等級制度の改正です。先程触れたように、ノンフリート等級制度とは保険金請求歴に応じた保険料の割引・割増を適用するための制度(いわゆる等級制度)のことを指します。

従来は飛び石などが原因でフロントガラスが傷ついた場合に保険を使用しても等級が下がることはありませんでした。しかし、2013年にノンフリート等級制度が改正されたため、こうしたフロントガラスの傷の修理も等級が下がることになりました。これまでとはルールが大きく異なりますので注意してください。

 

 

また、仮に同じ等級であっても、加入者の事故歴(無事故なのか事故を起こしたことのかなど)によって適用される割引率が異なります。

もしフロントガラスの傷を修理するために保険金を請求した場合、翌年度の契約から「事故あり係数適用期間」の契約となります。この結果一定期間「事故有係数」が適用され、無事故のひとよりも割引率が下がり、結果として保険料が上がります。

保険を使うかどうかの判断の目安は?

保険の加入状況は加入者によって千差万別。負担している保険料や事故を起こした時点での等級などが個人個人で異なりますので一概に断言はできませんが、目安としてフロントガラスの交換、修理費用の見積もりが20万円を超えない程度であれば、自己負担してしまった方が結果として出費は少なくなることが多いです。

しかし、これはあくまでも一般論ですので保険を使った場合に保険料をどれだけ負担することになるのかについては実際に保険会社とよく相談し、必ず正確な数字を試算することをおすすめします。

 

まとめ

フロントガラスの交換、修理に関する保険の使用について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

フロントガラスに傷がつき、フロントガラスを修理、もしくは交換しなければならない場合は、自動車保険を使うことはできます。しかし、そのときは免責金額や等級や割引率が下がることによる将来的な保険料の増額などをよく確認しましょう。

とりわけ2013年以降、ノンフリート等級制度が改定されたことにより、保険を使った場合の保険料の負担が大きくなりました。この影響で保険を使うべきかどうかをより慎重に検討する必要があります。

 

以上のことから修理、交換費用を全額自己負担するのか、車両保険で賄うを判断することをおすすめします。フロントガラスの交換、修理でお悩みの方にとってこの記事が参考になれば幸いです。