純正品と優良品の違いとは?フロントガラスの種類について徹底解説

自動車フロントガラスを選ぶ際、「純正品」「優良品」「社外品」などの種類を耳にしたことがある方も多いかと思います。今回はそんなフロントガラスの種類について解説いたします。

純正品とは?

純正品とは、自動車メーカーからの依頼に基づいて製造された部品のことで、フロントガラスの場合、ガラスに刻印・印字されているマークの中にカーメーカーのロゴが表示されています。

一般には、その車に対して量産部品を供給している部品メーカーが製造しており、量産品と同等の品質を持った部品です。つまり、車の製造過程で取り付けられている製品と同じ品質・規格で製造されたフロントガラスということになりますので、 新車時と同じガラスで修理されたい方はこちらのガラスをお選びください。

例えば、トヨタのプリウスの車輌が生産(量産)される際、ガラスを含めて数多くの部品が部品メーカーからトヨタに納品され、トヨタの工場で車輌に組み立てられ、ディーラーを通じて販売されます。

このプリウスの生産(量産)のために部品を供給しているガラスメーカーがA社だとすると、同型のプリウスの純正品アフターパーツ(補修用のフロントガラス)も、基本的にはA社が製造するということになります。

純正品の注意点

純正品について注意すべきこととして、供給期限があるということを知っておきましょう。

新車の製造、販売から一定期間は、カーメーカーと部品メーカー(ガラスメーカー)との間で、アフターパーツの供給責任に関する取り決めがあり、その期間はガラスメーカーは純正品を生産、供給しています。

この供給責任の期間(一般的には10〜15年程度)を過ぎた後は、純正部品の生産がストップしますので、市場に出回っている在庫が尽きると、以後純正品は入手ができなくなります。以後は優良品などの純正品以外の部品を入手してガラス交換を行う必要があります。

以上が、いわゆる純正品と呼ばれる部品の概要です。

優良品とは?

純正品に対して、優良品と呼ばれるアフターパーツが存在します。別名「社外品」と呼ばれることもあり、純正品と同じ部品メーカー(前述の例でいうところのA社)が、製造しているアフターパーツです。

純正品との違いは、カーメーカーのロゴが印字されていないという点です。それ以外の部分は、基本的に純正品と同等の互換部品であり、品質面では信頼性が高いと言えるでしょう。

また、優良品の中には、純正品よりも高機能を持った製品も存在します。自動車フロントガラスで有名なものとしては、AGC製のクールベールやクールベールPremiumがあり、紫外線・赤外線カッ性能を高めた、高機能ガラスです。

参考:クールベール公式サイト

このクールベールの例ように、必ずしも純正品が最も高品質、高機能とは限りませんので、用途や希望に併せてアフターパーツを選び分けることをおすすめします。

優良品(社外品)の注意点

優良品(社外品)の注意点として、製造されていない型番があるということを知っておきましょう。

フロントガラス周辺機能として一部の車輌には付加機能が搭載されています。例えば、レインセンサーや衝突防止システム用のカメラなどがその代表例で、これらの付加機能に対応したフロントガラスは、純正品のみしか供給されていない場合があります。

フロントガラスを組み付ける車輌、グレードによっては、優良品(社外品)は使用できず、純正品を購入する必要がありますので、注意してください。この点は、続いて解説する「海外品」でも同様です。

海外品とは?

「海外品」というアフターパーツも存在します。海外品については一般的な呼称が統一されていないので、参考としてご覧いただきたいのですが、海外品は大きく2つに分けて理解しましょう。

純正メーカーの海外品

1つ目は、純正品や優良品を製造しているガラスメーカーの海外工場で製造されているガラスです。たとえば、純正品を供給しているA社が、国内の工場で純正品を製造しているとします。一方、同時にA社の海外工場で同様のフロントガラスをアフターパーツ用に製造しているケースがあり、この海外製造品のことを「海外品」と呼ぶことがあります。

海外メーカー品

2つ目は、A社とは全く別のB社やC社といった海外のガラスメーカーが製造しているアフターパーツフロントガラスを指すケースで、これらを「海外品」あるいは「輸入品」と呼ぶことがあります。有名なところでは中国のガラスメーカーであるFUYAOがこういった海外品と呼ばれるフロントガラスを幅広く製造・供給しています。

「海外品」や「輸入品」については、その定義や使われ方にばらつきがありますので、しっかり内容を確認することをおすすめします。

純正品、優良品、海外品の価格の差は?

ここまで、純正品、優良品(社外品)、海外品のフロントガラスについて見てきましたが、気になるのはお値段の差です。一般的には、価格が高い順に純正品>社外品>海外品となる傾向がありますが、必ずしもこの限りではないので注意が必要です。

注意1:購入ルートによって異なる

自動車フロントガラスを購入するルートによって価格が異なる可能性があります。特に優良品や海外品については販売者によって独自の値付けをしていることも多く、価格差があるケースがあります。また、海外品は専門の商社などが大量に仕入れて安く販売しているケースもあるようです。

注意2:施工費用を含めた値段になっている

フロントガラスに傷が入ったり、割れたりして一般の方が自動車修理工場や施工店に車輌を持ち込んだ場合、フロントガラス自体の価格とガラス交換(施工)の費用がセットでお見積りが出てくるケースが多くあります。

その場合は、ガラス自体の値段を比較検討するというよりは、純正品に交換した場合の値段、優良品に交換した場合の値段、といったように、「ガラス代+施工代」の全体の費用で比較することになります。ただし、この場合も一般的には純正品>社外品>海外品という価格傾向になることが多いようです。

まとめ

ここまで自動車フロントガラスの種類や特徴について解説してきましたが、いかがでしたか?通販サイトなどでフロントガラスを購入する際は、これらの種類の違いや特徴を理解して商品を選ぶようにしましょう。

この記事がフロントガラス購入の際の参考になれば幸いです。